ストレスとは?

人体にストレスがかかると、ストレスホルモンの一種であるコルチゾールが血中に増加します。コルチゾールは医薬品では副腎皮質ステロイド(プレドニゾロン等)と呼ばれ、長期使用により多種多彩な有害事象を起こすため注意喚起がなされます。つまりコルチゾールも分泌が過剰となればば同様の有害事象が生じてくるということです。コルチゾールが誘発する代表的な有害事象として、糖尿病、高血圧、脂質異常症、白内障、緑内障、筋肉量低下、脂肪沈着、骨粗しょう症、不眠症、うつ病、免疫力低下などが有名です。これは加齢により増える病気や現象であり、コルチゾールは老化を早めるホルモンであると言えます。

ストレスを受けた状況とは人体の危機的状況です。人は危機に直面すれば即座に生命を守るための反応をしなくてはなりません。つまり危機から逃れるため筋肉とそれを操る脳を活性化させるのです。そこで肝臓や筋肉から、グリコーゲンや蛋白質をグルコースへ戻し、脳や筋肉へ即効性のエネルギー(血糖)として送り込みます。脳や筋肉への血液を増やすため末梢の血管(特に毛細血管)を収縮させ血圧を上げます。この反応は無くてはならない大事なものですが、必要以上に続けば先に挙げた高血圧や糖尿病になるばかりでなく、慢性的な組織血流不全を起こすことになるのです。

大きな血管が閉塞すれば、脳なら脳梗塞、心臓なら心筋梗塞と呼ばれます。ここまで悪化してしまえば解り易いですが慢性的な組織血流不全は何を引き起こすでしょう?当然のことながら人は血流によって酸素や栄養を隅々まで送り、免疫を担当する白血球も多くは血流にのって運ばれます。酸素は細胞のエネルギーを生み、白血球の活性酸素にも使われます。栄養は組織の維持および構築(成長)や修復に使われます。白血球は異常を発見し、有害な細胞(癌など)や異物(細菌など)を認識し対処します。これらが慢性的に欠乏した果てに、様々な病気が発生することは想像に難くありません。つまりストレスが続けば慢性的な組織血流不全があちこちに生じ、多くの疾患の発生につながるのです。

【人体からストレスをとると何が起きるのか】

-『ストレスフリー療法Ⓡ』を行うと、まず何が起きるのか-

  • コルチゾールの低減
  • 腸管蠕動運動の亢進
  • 2~4倍の血流増幅 です。

了德寺大学がストレスフリー療法®による効果検証を、様々な研究で行い科学ジャーナルへ投稿しております。様々な発表をありますが、解り易いものをピックアップして提示すると上記の①~③になります。

「ストレスについて」で解説した「老化を促進させ、生活習慣病を発症させ、組織血流を低下させてしまう」コルチゾールを低減させ、自律神経系にも作用し腸管蠕動が活発になり、毛細血管血流が2~4倍に増える。この三位一体の反応がなんと治療開始後わずか1分ほどで生じます。

-免疫系の増強、免疫系の調節作用が向上-

そもそもコルチゾールはリンパ球のアポトーシス(細胞が死を選択すること)を誘導し、好中球を血管壁から剥離させ、最終的には免疫不全になることが知られています。つまりコルチゾールの低減は免疫系への作用も引き起こします。我々の研究で白血球(特に好中球やリンパ球)が血液中で増加することが確認されています。

さらに、過剰ないしは異常な免疫を抑制する因子としてインターロイキン-10(以下IL-10)が発現することも解ったのです。白血球の一種であるB細胞は、将来は形質細胞となり、液性免疫(抗体産生)を請け負うことが主な役割である細胞です。しかし制御性B細胞という白血球はIL-10を発現することでT細胞系の部分的制御や、過剰ないしは異常な抗体産生を押さえる働きがあることが数々の研究者により報告されており、我々の研究では制御性B細胞におけるIL-10発現が有意に上昇することを報告しました。

こうした免疫系の増強および免疫系の調節作用の向上は抗腫瘍効果および自己免疫疾患~アレルギー性疾患の改善につながることが期待されており、現在も研究を進めております。